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シャドーAIとは

会社が認めていない、または把握していないAIを、社員が仕事で使っている状態を「シャドーAI」と呼びます。

たとえば、次のような使い方です。

どれも、本人は「仕事を早く終わらせたい」だけです。悪気はありません。

どのくらい起きているのか

英米の従業員2,000人に聞いた BlackFog の調査(2026年1月公表)では、次の結果が出ました。

最後の数字に注意してください。「スピードは安全より大事」と考える人は、事務の仕事の人では37%でした。上に立つ人ほど、急ぐ気持ちが強いのです。

禁止がうまくいかない理由

「AIは使用禁止」と決めても、仕事の量は減りません。たとえば、AIを使えば30分で終わる仕事を、2時間かけて手でやることになります。

TOCで見ると、禁止はボトルネックを現場の手作業に戻すことです。詰まりが戻れば、人は抜け道を探します。それがシャドーAIです。

禁止するより、見える場所で使ってもらうほうが安全です。

3つの手順で、見える場所に出す

禁止するとAIは見えない場所に移るので、かわりに聞き出す・ルールを決める・安全な道具を渡すの3つの手順で見える場所に出すことを表した図

手順1 使っている道具を聞き出す

まず、社員が今どのAIを、どんな仕事に使っているかを聞きます。ポイントは「怒らない」と先に約束することです。責められると思えば、誰も本当のことを言いません。

聞くことは3つです。

  1. どのAIを使っているか(無料か、有料か、個人の契約か)
  2. どんな仕事に使っているか
  3. どんな情報を入れたことがあるか

手順2 ルールを決めて、全員に伝える

聞き出した結果をもとに、「使ってよい道具」と「入れてはいけない情報」を決めます。経営者も同じルールに従います。社長だけ例外にすると、ルールは守られません。

ルールの作り方は「入れてよい情報・いけない情報」と「社内AI利用ルールのひな形」のページで説明しています。

手順3 安全な道具を会社が用意する

会社が契約したAIを、社員が使えるようにします。入れた情報が学習に使われない、管理者が利用者を決められる、などの条件を満たすものを選びます。確かめ方は「法人プランで確かめる5つのこと」のページで説明しています。

使ってよい道具が手元にあれば、個人のアカウントに戻る理由がなくなります。

AI×TOC研究所での実例

AI×TOC研究所では、どの作業をどのパソコンで行い、どのサービスにどの方法でつなぎ、鍵をどこに置くかを決めています。決まりは、AIが毎回最初に読むルールのファイルに書いてあります。

まずやること

来週の朝礼で、「AIをどんな仕事に使っているか、怒らないので教えてください」と聞いてみてください。

あなたの会社で、いちばんAIを使っているのは誰でしょうか。

「AI顧問」シリーズの記事

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