← AIで社内アプリをつくる ― 作れることと、安心して使えることは別 に戻る

すぐ作れるから、すぐ散らばる

AIで簡単にアプリが作れるようになると、試作があちこちにできます。半年たつと、次のようなことが起きます。

TOCで見ると、作った人しか直せないアプリは、その人を新しいボトルネックにします。作ったあとの決まりは、作る前に決めておきます。

決めておく4つのこと

散らばった試作を1つの置き場所の棚に並べ、札に名前・置き場所・持ち主・片づけ方の4つを書くこと、表にないアプリは使わないことを表した図

1. 名前の付け方

何のアプリか、いつ作ったかが名前で分かるようにします。

(例:「見積もり-営業用-2026-10」)

2. 置き場所

会社のアプリと、その作り方のメモは、決まった1つの場所に置きます。個人のパソコンや個人のアカウントには置きません。

たとえば、会社の共有ドライブに「社内アプリ」というフォルダを1つ作り、アプリごとに次のように分けます。

社内アプリ/
 見積もり-営業用-2026-10/
  開き方のメモ(アプリのURL、開くときの手順)
  頼み方メモ(作るときにAIに渡した1枚)
  直した記録(いつ、誰が、何を直したか)
 日報-現場用-2026-11/
  開き方のメモ
  頼み方メモ
  直した記録

フォルダ名は「1. 名前の付け方」と同じにします。アプリの中身が別のサービスにある場合も、開き方のメモだけはこのフォルダに置きます。

3. 持ち主

アプリごとに、直す人(持ち主)を1人決めます。持ち主が変わるときは、作り方のメモと一緒に引き継ぎます。引き継ぎのメモには、鍵の値は書かず、置き場所だけを書きます。

4. 片づけ方

半年に1回、全部のアプリを見直します。使っていないものは止め、つないでいる道具や鍵も外します。

一覧表を1枚つくる

上の4つは、1枚の表にまとめます。

名前何のためか持ち主置き場所使う人つないでいる道具最後に見直した日

アプリが増えるたびに1行足します。表にないアプリは、会社のアプリとして扱いません。

AI×TOC研究所での実例

AI×TOC研究所では、AIと作った作業用のプログラムや手順を、「道具箱」と呼んでいる1つの保管場所にまとめています。

まずやること

社内でAIを使って作ったもの(アプリ、表計算の仕組み、自動の送信など)を全部書き出し、それぞれに持ち主を1人書いてください。持ち主が決まらないものは、止める候補です。

あなたの会社に、誰が作ったか分からない仕組みはないでしょうか。

「AI顧問」シリーズの記事

← シリーズのはじめ:AI顧問 ― AIに任せられる仕事の場をつくる