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無料版と法人版は、何が違うのか

同じ名前のAIでも、無料版・個人向けの有料版・法人向けの契約では、入れた情報の扱いが違うことがあります。

社員に「安全な道具」を渡すには、契約する前に、次の5つを確かめます。どれも、サービスの利用規約やプライバシーの説明、管理者向けの説明ページに書いてあります。分からなければ、販売元に問い合わせて、答えを書面かメールで残します。

道具の名前は数か月で変わるので、このページでは確かめ方だけを書きます。

確かめる5つのこと

会社でAIを契約する前に確かめる5つのこと(学習に使われるか、保存期間、使う人の管理、操作の記録、つなぐ先の管理)を並べた図

1. 入れた内容が、AIの学習に使われるか

いちばん大事な点です。入れた文章や資料が、サービスのAIを育てるために使われる設定かどうかを確かめます。

個人情報保護委員会も、本人の同意なく個人データをAIに入れる場合は、学習に使われないことを確かめるよう呼びかけています。

2. 入れた内容が、どのくらいの期間保存されるか

学習に使われなくても、記録として一定期間保存されることがあります。何日保存されるのか、会社の側で消せるのかを確かめます。

3. 管理者が、使う人を決められるか

会社のアカウントで、誰が使えるかを管理者が決められるかを確かめます。社員が辞めたときに、すぐ使えなくできることも大事です。

4. 誰が何をしたか、記録が残るか

誰が、いつ、どんな使い方をしたかが記録に残るか、管理者がその記録を見られるかを確かめます。何かあったときに、原因を追えるようにするためです。

5. AIがつなぐ先を、管理者が絞れるか

最近のAIは、メール・カレンダー・ファイル置き場・顧客管理などにつないで使えます。便利な反面、つなぐ先が増えるほど、情報の出口も増えます。

どのサービスにつないでよいかを、管理者が決められるかを確かめます。最初は「読むだけ」でつなぎ、書き込みはあとから足すのが安全です。

確かめた結果は1枚に残す

5つの答えは、どの資料のどこに書いてあったかと一緒に、1枚にまとめておきます。

確かめること答えどこに書いてあったか確かめた日
学習に使われるか
保存期間
使う人の管理
操作の記録
つなぐ先の管理

サービスの条件は変わります。半年に1回は確かめ直してください。

値段だけで選ばない

TOCでは、全体の成果を決めるのはいちばん弱いところだと考えます。安い道具で毎月の費用を抑えても、漏れたときの後始末がボトルネックになれば、失うもののほうが大きくなります。

AI×TOC研究所での実例

AI×TOC研究所では、AIに作業を任せるときも「権限を必要な分だけ」にしています。

まずやること

いま会社で使っているAIについて、5つのうち「1. 学習に使われるか」だけでも確かめてみてください。

あなたの会社のAIは、入れた情報をどう扱う設定になっていますか。

「AI顧問」シリーズの記事

← シリーズのはじめ:AI顧問 ― AIに任せられる仕事の場をつくる