『チェンジ・ザ・ルール!』は、新しい技術を入れても利益が出ない理由を描いた小説です。
AIを入れようとしている今読むと、まるで今の話のように読めます。
どんな本か
舞台は、会社向けの業務システムを作って売る会社です。システムはよく売れているのに、それを入れたお客様の会社で、思ったほど利益が増えていないことが見えてきます。
経営陣は、システムを入れただけでは何が足りないのかを考え、お客様の仕事のやり方そのものに目を向けていきます。
- 著者:エリヤフ・ゴールドラット
- 訳:三本木亮
- 出版社:ダイヤモンド社(日本語版 2002年。2025年に「ザ・ゴール」シリーズとして新装版)
- 原書:Necessary But Not Sufficient(2000年)
マンガで読むなら:『コミック版 ザ・ゴール3 チェンジ・ザ・ルール!』(2023年、岸良裕司 監修)があります。日本版のオリジナルストーリーのマンガです。
この本の考え方のかなめ

新しい技術が利益を生むのは、その技術が取り除く限界に合わせてできた「古いルール」も変えたときだけです。
そのために、①その技術のパワーは何か、②どんな限界を取り除くか、③その限界に合わせてできた今のルールは何か、④これからの新しいルールは何か、の4つを順に問います。
技術を入れることは必要ですが、それだけでは足りない。原書の題名にも、その考え方が表れています。
AI時代に読むと見えること

AIを入れても、承認の手順や書類の作り方が昔のままなら、速くなった分は待ち時間に消えてしまいます。
たとえば、AIの下書きを何人もの確認に回すルールが残っていれば、作る時間が減っても、仕事全体の時間はあまり変わりません。
『チェンジ・ザ・ルール!』の目で見ると、問うべきは「AIで何ができるか」だけでなく、「AIのおかげで、どのルールをやめられるか」です。
明日から使える3つの問い
- AIで、これまでできなかった何ができるようになったか
- その「できなかったこと」に合わせて作ったルールは何か
- そのルールをやめたら、仕事の流れはどう変わるか
この視点のブログ
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次に読む本
- 前の本:『クリティカルチェーン』をAI時代に読む
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