コラム

AI時代の経営と現場を、TOCの視点で読み解いています。
気になる切り口から読んでみてください。

※AIの進化はとても速いため、少し前のコラムでは前提が変わっていたり、今では当てはまらない内容になっていたりすることがあります。すべての記事を常に最新に保つのは難しいため、取り入れるときは最新の情報もあわせて確認してください。ここでは、私自身が実際に試して効果があったことを、その都度お届けしていきます。なお、TOC(制約理論)の基本の考え方は、AIが進化しても大きくは変わりません。
AIが速くなるほど、遅いのは自分だった ― 人間側のボトルネックを広げる5つの道具
物理的ボトルネック

AIが速くなるほど、遅いのは自分だった ― 人間側のボトルネックを広げる5つの道具

AIが速くなるほど、詰まりはAIに「伝える・見せる・渡す」人間側に移ります。音声入力・画面キャプチャ・クリップボード履歴・マイクの良いイヤホンで、その受け渡しを速くする。全部そろえず、自分の手がいちばん止まる所に1つ入れるのが近道です。

パソコンを閉じても、仕事は止めない ― 閉じる前と開いたあと、AIへの「一言」の伝え方
物理的ボトルネック

パソコンを閉じても、仕事は止めない ― 閉じる前と開いたあと、AIへの「一言」の伝え方

Claudeのチャットはクラウドで動いているので、パソコンを閉じても止まりません。止まるのは、ブラウザやフォルダなどパソコンを通す作業だけ。閉じる前に「パソコンを使わない範囲で続けて、要る作業はリストに」と一言伝え、開いたら「リストを上から順に」と頼めば、移動時間も仕事の流れの一部にできます。

親方チャットはどこに置く? ― クラウドの親方と、Claude Codeの「現場監督」が要るとき
思考プロセス, 物理的ボトルネック

親方チャットはどこに置く? ― クラウドの親方と、Claude Codeの「現場監督」が要るとき

親方の仕事は、いつでも指示と判断ができること。だから親方チャットは、スマホからも使えるクラウド側に置くのが基本です。パソコンを使わない仕事なら、親方チャットとサブエージェントだけで完結します。重い開発はClaude Codeで直接進め、間に「現場監督」を挟むのは、セッションが増えて詰まりが出てからで遅くありません。

バラバラのAIが走り出す日 ― 利益からの逆算と「親方チャット」で全体最適へ
MQ会計, 思考プロセス

バラバラのAIが走り出す日 ― 利益からの逆算と「親方チャット」で全体最適へ

利益から逆算する仕組みで数字が見えると、経営者の意識と行動が変わります。そのうえで、増えたアプリやデータを「親方チャット」のもとにまとめ、ゴールから逆算して全体最適へ。現場を見極めながらAIを活かすのが、伴走するAIディレクターの仕事です。

AI時代の「積極的マルチタスク」 ― 人はシングルタスク、AIは同時並行
クリティカルチェーン

AI時代の「積極的マルチタスク」 ― 人はシングルタスク、AIは同時並行

人のマルチタスクは、切り替えのたびに集中が途切れ、仕事を遅らせます。一方、AIは同時に動ける。人は「監督」の1役に徹してAIのセッションを並行で回す――これが積極的マルチタスク。自分も別の作業を抱え込むと、人間側の悪いマルチタスクに戻ってしまいます。

「できる」と「やっていい」は違う ― 焼きたてパン屋さんに学ぶ、AI時代の仕事の流れ
チェンジ・ザ・ルール, 物理的ボトルネック

「できる」と「やっていい」は違う ― 焼きたてパン屋さんに学ぶ、AI時代の仕事の流れ

機械に余力があっても、焼くのはお客さんが食べてくれる分だけ。AIで「できること」が増えた今こそ、試すことと、流れ全体に照らして「やっていいか」を見極めることの両方が、利益として手元にお金を残す鍵になります。

AIの「余計なリンゴ磨き」(ピカピカに磨かれたリンゴのイラスト)
クリティカルチェーン

AIの「余計なリンゴ磨き」 ― まじめな人もAIも、磨きすぎてしまう

まじめな人もAIも、悪気なく「余計なリンゴ磨き」をしてしまいます。特に制約の所での磨きすぎは、全体の遅れに直結します。合格ライン・往復の上限・かける量の目安を先に決め、じっくり磨くのは全体に効く所だけにしましょう。

リアルで集まれるなら、アプリは使わない(スマホのアプリは目線が画面へ、紙と付箋は目線が人へ)
人の心理

リアルで集まれるなら、アプリは使わない ― 研修で気づいた「目線」の大切さ

オンラインで開くしかない場面ではアプリが役に立ちます。でも、リアルで集まれるなら、紙と付箋で目線を上げて話し合う方が、グループの動きも心の動きもずっと良くなります。

「作って満足」のアプリが、現場の仕事を1つ増やしている(スタッフの仕事に「アプリに入力」が+1)
物理的ボトルネック

「作って満足」のアプリが、現場の仕事を1つ増やしている

作業単体が速くなっても、スタッフの入力や確認が1つ増えれば、業務全体は流れません。アプリを現場に入れる前に、制約に効くか・ワンアクションでできるか・見る数字は3つ以内か・誰が結果を見て決めるかを確かめることが大切です。

「AIで何ができるか」の前に、自分の事業の「なぜ」を見直す(Why・How・Whatの3つの円)
思考プロセス

「AIで何ができるか」の前に、自分の事業の「なぜ」を見直す

AIで「何ができるか(What)」「どうやるか(How)」を考える前に、自分の事業が「なぜ(Why)」それをしているのかを見直す。Whyが決まれば、取り入れるべきAIも、使い方も自然と決まってきます。

AIで自分の声を作ったら、3日止まった
物理的ボトルネック

AIで自分の声を作ったら、3日止まった。ボトルネックは「たった1か所」だった

AIそのものが速くても、どこか1か所で止まれば全体は速くならない。まず詰まっている所を見つけ、その限られた回数をムダにしないことが近道です。

いま持っているものから始める エフェクチュエーションとAI
思考プロセス

「いま持っているもの」から始める――エフェクチュエーションとAIで、次の一歩を見つける

先が読めないときほど、予測より「いま持っているもの」から始める。AIは予測の道具ではなく、手の中にあるものに気づく相棒として使おう。

アイディアを形にする7つの段階
物理的ボトルネック, 思考プロセス

アイディアを形にする7つの段階――AIが育ったいま、人が担うのは「体験」と「決める」

AIが多くの段階を引き受けるほど、「決める」が新しい制約になる。人は体験することと決めることに時間を使おう。

右脳、左脳、AI脳
思考プロセス, 人の心理

左脳・右脳・AI脳――3本の矢で考える、AI時代の思考法

左脳・右脳・AI脳は、3本そろってこそ強い。AIが育ったいまこそ、休んでいる脳がないかを確かめよう。

付箋で書き出した業務フロー
物理的ボトルネック

「あの時のネットショップが」――震災からの再出発と、混乱の中で最初に決める1か所

混乱の中でも、まず業務フローを書き出し、一番詰まっている1か所を決める。AIが進化しても、この最初の一歩は変わらない。

TOCダイスゲーム研修で盤を囲む参加者
物理的ボトルネック, MQ会計

「なぜ、バランスのいい会社がつぶれるのか」――TOCダイスゲームの問いのデザインと、AI時代の振り返り

学びを自分事にするには、問いのデザインと振り返りが欠かせない。AIは答えを出す道具ではなく、問いを返してくれる相手として使おう。

手のひらの上に浮かぶハートの雲
思考プロセス, MQ会計

「本当は、違うことのおかげ」――見えない貢献と、AIの成果の測り方

成果は最後のひと押しだけのおかげではない。AIの効果も、速くなった1工程ではなく会社全体の粗利で確かめよう。

シャッターが下りた地方の商店街
物理的ボトルネック, チェンジ・ザ・ルール

「駅前にコンビニがない」――前提が変わるとき、AI時代に疑うべき常識

常識には前提がある。AIで前提が変わったいま、昔のままのルールが新しい「詰まり」になっていないかを見直そう。

農園のスタッフが大きな紙に全体の枠を書き出すワークショップの様子
物理的ボトルネック, 思考プロセス

「みんなちがって、みんないい」は全体最適と両立するか ―― りんご農園のTOC研修から考える、AI時代の職場

部分最適の問題は個性ではなく、全体が見えていないこと。AIを社内に広げる前に「全体の枠」を見える化し、一番たまっている場所からAIの使い方を決めよう。

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いまの仕事の流れをお聞きしながら、制約の「当たり」を一緒につけましょう。