こんにちは、ワビタンです。
新しいことを始めようとするとき、多くの人は「まず目標を決めて、計画を立てて」と考えます。でも、先の見えない時代には、それがなかなかうまくいきません。
そんなときに役立つのが、「エフェクチュエーション」という考え方です。成功した起業家たちに共通する考え方を研究から整理したもので、予測するより、いま持っているものから始めるのが特徴です。
私はこのエフェクチュエーションとAIを組み合わせた対話を、個別のコンサルで続けてきました。今日は、その中身と、いまのAIとの付き合い方についてお話しします。
エフェクチュエーションの5つの考え方
- 手中の鳥 いま持っているもの(自分は何者か、何を知っているか、誰を知っているか)から始める
- 許容可能な損失 どれだけもうかるかより、いくらまでなら失ってもいいかを先に決める
- レモネード 思わぬ出来事(すっぱいレモン)を、チャンス(レモネード)に変える
- クレイジーキルト 出会った人と約束を重ね、仲間と一緒に形をつくっていく
- 飛行機のパイロット 未来を予測するより、自分でコントロールできることに集中する

AIとの対話で、自分の「手の中」を見える化する
私のコンサルでは、AIを次のように使ってきました。
- AIが、その人のための質問を10個つくる。いまの状況、持っているもの、つながりのある人、これからの可能性。自分では気づきにくいところを、質問で掘り起こします
- AIが、5つの考え方にそって答えを見立てる。どの考え方が生かせていて、どこが弱いのかを整理します
- 人が見直し、1対1で話す。AIの見立てをそのまま渡すのではなく、経験のあるコンサルタントが足りないところを補い、対話の中で気づきを深めます
- 頭の中を地図にする。話した内容をマインドマップのように描き、つながりと全体像を目で見えるようにします
- 自分の言葉で、次の一歩を決める。最後は本人が振り返り、明日からできる行動に落とし込みます
ポイントは、AIに答えを出してもらうのではなく、自分の「手の中にあるもの」に気づくための相手として使うことです。
この記事の内容を、自社で確かめるなら
ザ・ゴール式 AI活用5ステップ 早見表
AIを本格的に入れるのは「4番目」。効果が出る会社が守っている5つの順番を、1枚にまとめました。
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予測が得意なAIと、予測しない考え方
ここからは、いまの話です。
いまのAIは、とても予測が得意です。市場の動きを調べ、成功しそうな案を並べ、数字の見込みまで出してくれる。だからこそ、つい「AIが言う、いちばん当たりそうな案」に飛びつきたくなります。
でも、エフェクチュエーションが教えてくれるのは、その逆です。先が読めないときほど、予測より「いま持っているもの」と「失ってもいい範囲」から始める。AIの予測は参考にしつつ、最初の一歩は自分の手の中から選ぶ。これが、AI時代のエフェクチュエーションの使い方だと思っています。
TOCとエフェクチュエーション、どう使い分けるか
このサイトのテーマであるTOCとも、上手に組み合わせられます。
- いまある仕事の流れを良くしたいときは、TOC。全体の成果を止めている1か所(制約)を見つけて、そこに集中します
- 先の見えない新しいことを始めたいときは、エフェクチュエーション。持っているものから、小さく一歩を踏み出します
既存の仕事はTOCで流れを整え、生まれた余裕でエフェクチュエーション的に新しいことを試す。AIは、その両方の相棒になってくれます。
いま持っているものから、何を始められるか。オンラインで30分の無料相談で、一緒に「手の中」を広げてみましょう。


