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つなぐと、AIは「調べて、書く」までできる
今のAIは、メール、予定表、表計算、ファイル置き場、顧客管理、アクセス解析などの道具につなげます。つなぐと、AIは自分で資料を読みに行き、結果を書き込むところまでできます。
便利な反面、つなぐ先が増えるほど、AIが触れる範囲も広がります。間違った操作をしたときの影響も大きくなります。
だから、つなぐ前に「何を触らせて、何を触らせないか」を決めます。

つなぎ方は3段階
| 段階 | AIができること | 例 |
|---|---|---|
| 1. 読むだけ | 見る、調べる、まとめる | アクセス数を読んで報告する、メールを読んで要約する |
| 2. 下書きまで | 書くが、人が確かめるまで外に出ない | 返信の下書きを作る、ホームページの下書きを作る |
| 3. 書き込み・送信 | 外に出す、変える、消す | メールを送る、記事を公開する、表を書き換える |
最初は、どの道具も「1. 読むだけ」でつなぎます。うまく回ったら「2. 下書きまで」に広げます。「3. 書き込み・送信」は、本当に必要な道具だけにして、人の確認をはさみます。
つながない道具を先に決める
全部をつなぐ必要はありません。次の道具は、最初からつながない候補です。
- お金が動く道具(決済、ネットバンキング)
- 一度送ると取り消せない道具(お客様への一斉配信)
- 消すと元に戻せない道具
AIにさせたくない操作がある道具は、そもそもAIに鍵を渡さないのが、いちばん確実な止め方です。
道具を増やしすぎない
TOCで見ると、つなぐ道具の数にも注意が要ります。道具が多いと、AIは「どれを使うか」を選ぶところで迷い、時間も費用も増えます。仕事に使う道具だけをつなぎ、使っていないつなぎ先は外します。
鍵の置き場所を決める
道具をつなぐには、「鍵」(APIキーやトークンと呼ばれる合言葉)が要ります。鍵の扱いは、次の3つを決めます。
- 置き場所を決める:決めた場所のほかには置かない。あちこちのファイルに書かない
- 値を見せない:AIの返事や作業の記録に、鍵の値を出させない
- 人が入れる:鍵をチャットに貼らず、人が設定画面の入力欄に直接入れる
AI×TOC研究所での実例
AI×TOC研究所では、つなぐ道具ごとに段階を決めています。
- アクセス解析:読むだけでつないでいます。AIは数字を読んで報告しますが、設定は変えられません。設定を変えるときは、人間の責任者が画面で操作します。
- ホームページ:AI用に、下書きは作れるが公開できない専用のユーザーを作りました。公開は、人間の責任者が「はい」と言ったあとだけです。
- ネットショップ:仕組みをプログラムから動かすための鍵は作っていません。AIが自動で注文や商品に触れないようにするためです。
- 鍵の置き場所:鍵ごとに置き場所を決めて、引き継ぎのメモには置き場所だけを書きます。値は画面にも記録にも出しません。
まずやること
AIにつなぎたい道具を書き出して、それぞれに「読むだけ」「下書きまで」「書き込み・送信」「つながない」のどれにするかを書いてください。
あなたの会社で、AIに絶対に触らせたくない道具は何でしょうか。