こんにちは、ワビタンです。
今日は、私にとって忘れられないネットショップの話をさせてください。
2011年3月、あの日の2週間前
東日本大震災の2週間ほど前、私は岩手・釜石の友人を訪ねていました。オープンしたばかりのネットショップ「なでしこスタイル」のお祝いをするためです。
和手ぬぐいのサイトから一歩踏み出そうと、いくつかの候補の中から選んだのが、アレルギー体質の人のためのセカンドピアスの専門店でした。ご主人も仕事をやめて、夫婦で打ち込んだお店です。「やっと、本当の自分のサイトができた」。そう言って乾杯したばかりでした。
その2週間後に、震災が起きました。
言葉になりませんでした。Facebookの安否情報を、必死に探し続けました。大切な友人は帰らぬ人となりましたが、ご主人は生還されました。
「ゴールデンウィーク明けに、お店を再開したい」
ご主人の、その言葉がきっかけでした。ネットショップ仲間の会の代表の呼びかけで、なでしこスタイルの復活を手伝うプロジェクトが始まり、私を含めた5人で岩手に向かいました。
ご主人は、ネットショップのことはまだ右も左もわからない状態です。部屋には、開けると泥だらけの箱。その中に残っていた領収書をたよりに、どこから仕入れて、どこと取引していたのかを一つずつ調べていきました。
全国のネット仲間から、「こうしたらいいよ」「たぶん、これをやっていたと思う」と、メッセージや電話が次々に届きました。

まず、業務フローを書いてみよう
やることは山のようにありました。何から手をつければいいのか、誰にもわからない。そこで私が提案したのが、TOCの業務フローを書くことでした。
仕入れ、商品の準備、サイトの公開、広告、お客さまへの連絡。流れに並べてみると、はっきりしました。最大の詰まりは「サイトを公開すること」。まずはカートを整えて、お店を開けることが先決です。
ありがたいことに、駆けつけてくれた仲間の中には、そのカートシステムの会社の社長さんがいました。広告は、私の師匠でもあるネット広告のプロが引き受けてくれました。詰まっている1か所に、みんなの力が集まったんです。
なでしこスタイルは、驚くほどの短期間で再オープンを果たしました。


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ザ・ゴール式 AI活用5ステップ 早見表
AIを本格的に入れるのは「4番目」。効果が出る会社が守っている5つの順番を、1枚にまとめました。
友だち追加後、トークでゴールと送ると届きます
あれから11年
震災から11年がたったころ、なでしこスタイルのスタッフ5人全員が、岩手から山形の鶴岡まで、私のTOCセミナーを受けに来てくれました。
本当に、本当にうれしい出来事でした。実際にセミナーに取り組むスタッフの皆さんの姿を見ていて、涙が出てきました。そのときの研修の様子は、こちらのコラムに書いています。

いまなら、AIに何ができただろう
ここからは、いまの話です。
あのときのことを思い出すと、ふと考えます。いまのAIがあったら、何ができただろう、と。
泥だらけの領収書を写真に撮れば、取引先の一覧をAIが作ってくれたかもしれません。商品ページの下書きも、お客さまへのお知らせ文も、あっという間にできたでしょう。作業の多くは、ずっと速くなったはずです。
でも、だからこそ気をつけたいことがあります。AIがあると、「全部いっぺんにできそうな気」がしてくるんです。あれもこれも同時に進めて、結局どれも終わらない。混乱のさなかほど、そうなりがちです。
どんなに道具が進化しても、最初にやることは変わらないと思っています。
- 全体の流れを書き出す。やることを山のままにせず、流れの順に並べます
- いま一番詰まっている1か所を決める。それ以外は、その1か所を助ける役割にまわります
- AIには、まわりの作業を任せる。人は、詰まっている1か所と、人とのつながりに時間を使います
あのとき、全国から届いた「こうしたらいいよ」の声や、岩手まで駆けつけてくれた仲間の力は、どんなAIにも代わりはできません。道具が変わっても、最後に流れを動かすのは人のつながりなんだと、いまあらためて感じています。
やることが多すぎて、何から手をつければいいかわからない。そんなときは、オンラインで30分の無料相談で、一緒に流れを書き出してみましょう。


