AIで自分の声を作ったら、3日止まった。ボトルネックは「たった1か所」だった

AIで自分の声を作ったら、3日止まった
この記事の結論
AIそのものが速くても、どこか1か所で止まれば全体は速くならない。まず詰まっている所を見つけ、その限られた回数をムダにしないことが近道です。
この記事でわかること
  • 約20秒の録音で、自分の声のAIナレーションが作れること(1週間で約131円)
  • 3日止まった原因は、AIではなく本人確認の「たった1か所」だったこと
  • 限られた回数(制約)をムダにしない、TOCの考え方
目次

AIに、自分の声を覚えさせてみた

最近、AIに自分の声を覚えさせてみました。
台本を渡すと、私の声でナレーションを読み上げてくれる。
Googleの「Gemini 3.8 Flash TTS」という仕組みです。

20秒ほどの録音で、自分の声が作れます。
かかった費用は、声の登録とナレーション数点の作成を含めて、1週間で約131円でした。

動画の解説や、あいさつの音声。
「自分の声で話したいけれど、毎回録音するのは大変」という方には、うれしい仕組みなんですよね。

ところが、3日止まった

やってみると、思わぬ所で止まりました。

登録のときには、本人確認があります。
「この声は私のものです。使うことに同意します」という同意の文を、本人が読み上げて送る仕組みです。

ここが、なかなか通らなかったんです。

画面に出る同意の文は英語でした。
英語で読んで送った録音は7本。通ったのは、1本だけ。
日本語の同意の文に変える方法も、すぐには分かりませんでした。

そのうちに、1日に使える回数の上限に当たって、その日は何もできなくなりました。
結局、上限の待ち時間も含めて、登録までに3日かかりました。

止まっていたのは、AIではなかった

振り返ってみて、面白いなと思ったことがあります。

台本づくりも、プログラムも、AI(Claude Code)に頼めばすぐにできました。
3日のうち、ほとんどの時間止まっていたのは、本人確認の判定。ただ1か所だったんです。

そして通るまでに変えたのは、AIの設定ではありませんでした。
変えたのは、録る場所と、読む言語だけ。

TOC(制約理論)では、仕事の流れの中で、いちばん詰まっている所を「制約(ボトルネック)」と呼びます。
全体の速さは、この制約の速さで決まる。
ほかの所をいくら速くしても、全体は速くならないんです。

声づくりも、まさにそうでした。

声づくりの流れ:見本と同意を録る→本人確認(ここで3日止まった)→台本を作る→ナレーションを作る

この記事の内容を、自社で確かめるなら

特典1

AI導入で忙しさが減らない会社の「3つの制約」チェックシート

15の項目にチェックするだけで、御社の仕事の流れを止めている制約がどこにあるかがわかります。

LINEで無料で受け取る

友だち追加すると、すぐにトークに届きます

限られた回数を、ムダにしていた

もう1つ、TOCの目で見て、はっとしたことがあります。

実は私、通らなかった録音の音量を変えたり、前後に無音を足したりして、何度も送り直していました。
でも、判定は一度も変わりませんでした。

1日に使える回数は、限られています。
つまり、ここが制約そのものだったんですよね。
その貴重な回数を、効き目のない送り直しで使ってしまっていたわけです。

TOCには「制約をムダにしない」という考え方があります。
制約の前で、確かめられることは先に確かめておく。
制約の時間は、本当に意味のある1回のために使う。

制約の前でやっていたこと(効き目のない送り直し)と、制約をムダにしないやり方の比較

AIの活用でも、同じことが言えるのかもしれません。
AIそのものは速くても、どこか1か所で人や仕組みが止まっていれば、全体は速くならないんです。

みなさんの職場でも、「AIを入れたのに、なぜか速くならない」ということ、ありませんか?

手順は、noteにまとめました

この3日間の試行錯誤を、noteの記事にまとめました。

  • 本人確認が通った録音のしかた
  • Claude Code にそのまま貼れる、登録の指示文
  • うまくいかないとき(エラーや1日の上限)の対処
  • 登録した声で、ナレーションを作る方法

私が3日かけた所を、読んだその日のうちに終えてもらうための記事です。
自分の声でナレーションを作ってみたい方は、ぜひのぞいてみてください。

※この記事の内容は、2026年10月時点のものです。AIの画面や仕様は、数か月で変わることがあります。

※AIの進化はとても速いため、少し前のコラムでは前提が変わっていたり、今では当てはまらない内容になっていたりすることがあります。すべての記事を常に最新に保つのは難しいため、取り入れるときは最新の情報もあわせて確認してください。ここでは、私自身が実際に試して効果があったことを、その都度お届けしていきます。なお、TOC(制約理論)の基本の考え方は、AIが進化しても大きくは変わりません。

この内容を学べるセミナー

このテーマのセミナーは、現在準備中です。

自社の場合はどうなのか、相談してみませんか

AIを入れたのに、業務の流れが変わらない。どこから手をつければいいかわからない。そんなお悩みを、TOCの視点で一緒に整理します。