その図解、見た瞬間に「嫌だ」と思われていませんか? ― ひと目でわかる図は、用途で決まる

「その図解、ひと目でわかる?」の題と、「言葉、多すぎない?」の付箋
この記事の結論
図解は、見る人がひと目で受け取れる量に合わせて出すものです。人間は感情の生き物なので、読む前に「嫌だ」と感じると、その先は読んでもらえません。AIで作る図も同じで、大事なのは見た瞬間に理解できるかと、何に使う図なのか。全部を1枚に載せず、残りは話や文章で補えばいいのだと思います。
この記事でわかること
  • 突き詰めた考えほど1枚に入りきらない。見た瞬間に人を拒絶してしまう情報量は確実にある(自分への反省も込めて)
  • 人間は感情の生き物。読む前に感じてしまう。よく見るYouTuberさんのスライドはとてもシンプル
  • AIで作る図も「AIっぽい」図になりがち。話しながらなら言葉3つ、読む資料なら詳しく、ストーリーズなら1つだけ。用途で決める
目次

最近、世の中にあふれている図解を見ていて、思うことがあります。
とにかく、複雑すぎる。

図解は本来、人がひと目で理解できるように作るものです。
だから、見る人が受け取れる量に合わせて出すのが正しいと、私は思っています。

突き詰めるほど、1枚に入りきらなくなる

もちろん、いろんな要素を考えて突き詰める姿勢は大切です。
ただ、それを全部1枚の紙で表そうとすると、情報があまりにも多くなってしまいます。

見た瞬間に「うわ、嫌だな」と思われる図。
実は私も、かつて同じことをやっていました。

言葉がぎっしり詰まった図は見た瞬間に閉じたくなり、言葉が少ない図はひと目でわかる、という比較の図

手書き風フォントは、いい。でも詰め込みすぎると逆効果

日本語で表現するのは、もともと得意なほうです。
ChatGPTを使うようになって、さらにいろいろ表現できるようになりました。

世の中には、グラレコ風の手書き風フォントも増えました。
使うと、表現力がぐっと上がります。
私も今、手書き風フォントで毎日のストーリーズを作っています。

いいものはいいし、見やすいものは見やすい。
それでも、スライドが複雑すぎたり、1枚に言葉が多すぎたりすることがあります。

これは自分への反省も込めて書きますが、見た瞬間に人を拒絶してしまう情報量というのは、確実にあります。

言葉・吹き出し・写真・絵文字がぎっしり詰め込まれた、情報過多な図の例
悪い例:1枚に言葉を詰め込みすぎた図

人間は、感情の生き物

話しながら言葉で補足していくなら、まだ何とかなります。
でも、人は読む前に、まず「感じて」しまいます。

人間は感情の生き物です。
前のブログ「「どうしてその選択なんだろう?」を考える癖」でも、感情と直感とロジックの話を少し書きました。

人は図を見た1秒で、好きか嫌いかを先に感じてから読む、という流れの図

私がよく見ているYouTuberさんのスライドは、とてもシンプルです。
だから、すっと入ってきます。

AIで作る図にも、同じことが言える

私は、ClaudeのArtifactsのようなAIの道具でも、よく図を作ってもらっています。
それはそれで便利ですし、きれいに仕上がります。

ただ、どうしても「Claudeっぽいよね」「AIっぽいよね」という図になりがちです。
枠が多くて、言葉も多い。

大事なのは、見た瞬間に理解できるかどうか。
そして、何に使う図なのかです。

図は、用途に合わせて決める

同じ内容でも、使う場面によって、ちょうどいい情報量は変わります。

  • 話しながら見せるスライドなら、言葉は3つくらいまで
  • あとで読んでもらう資料なら、少し詳しくてもいい
  • ストーリーズなら、伝えることは1つだけ
図は用途で決める。話しながら見せるスライドは言葉3つ、読んでもらう資料は詳しくてもいい、ストーリーズは1つだけ、という図

TOCでは、流れ全体の量は、いちばん細いところで決まると考えます。
図も同じで、伝わる量を決めているのは、作った人の情報量ではなく、見る人がひと目で受け取れる量なのだと思います。

突き詰めて考えたことは、全部を1枚に載せなくてもいい。
相手がひと目で受け取れる分だけを出して、残りは話や文章で補えばいいんだと思います。

動画でも解説しています

このブログの内容を、ワビタン(我孫子)が3分の動画でお話ししています。

あなたが最近作った図やスライド、1枚にいくつの言葉が入っていましたか?
見た人は、最初の1秒で何を感じたでしょうか。

※AIの進化はとても速いため、少し前のブログでは前提が変わっていたり、今では当てはまらない内容になっていたりすることがあります。すべての記事を常に最新に保つのは難しいため、取り入れるときは最新の情報もあわせて確認してください。ここでは、私自身が実際に試して効果があったことを、その都度お届けしていきます。なお、TOC(制約理論)の基本の考え方は、AIが進化しても大きくは変わりません。

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