「どうしてその選択なんだろう?」を考える癖 ― マックミーティングで思い出した『ザ・チョイス』

「どうしてその選択なんだろう?」を考える癖、の題と、「原因と結果」の付箋
この記事の結論
ある場面に出くわしたら「これはどうしてその選択になっているんだろう?」と背後の理由をすぐに考える。お金はかからないけれど、成長や気づきに役立つ癖です。AIの答えが次々に出てくる今こそ、「そうだね」で進まず、瞬時の判断とチョイス、全体最適をしながらの判断が人間にとって大切になります。
この記事でわかること
  • 「これはどうしてその選択になっているんだろう?」と背後の理由をすぐに考える癖は、お金がかからないのに成長や気づきに役立つ
  • 『ザ・チョイス』で博士が言うように、明瞭な思考には訓練が要る。瞬間瞬間で「原因と結果」を考える癖をつける
  • AIとのチャットはスムーズに見えても落とし穴がある。提案に「そうだね」で進まず、人間が判断してチョイスする
目次

先日、ビジネスでの友人と、久しぶりにマックで雑談をしました。

私たちはこれを「マックミーティング」と呼んでいて、ときどきやっていたんです。
最近は久しぶりだったこともあって、近況などをざっくばらんに話していました。

お金はかからないのに、成長に効くこと

その中で、彼がこう切り出しました。
「これはお金もかからないけれど、ものすごく成長や気づきに役立つことがあるんです」

すごく興味を惹かれて、詳しく深掘りして聞いてみました。

答えは、こうでした。
「ある場面に出くわしたときに、『これはどうしてその選択になっているんだろう?』と、その背後にある理由をすぐに考える癖をつけること」

目の前の出来事を、そのまま受け取って終わりにしない。
その選択の後ろにある「なぜ」を、すぐに考えてみる。
やることは、それだけなんです。

ある場面に出くわしたら、「これはどうしてその選択なんだろう?」と考え、背後にある理由が浮かぶ。お金はかからないけれど成長と気づきに役立つ、という図

『ザ・チョイス』の「訓練を多く積まなくてはいけない」

その話を聞いて、すぐに思い出したのが、ゴールドラットの『ザ・チョイス』でした。
14章「明瞭な思考とトートロジー」と、18章「感情、直感、そしてロジック」です。

博士と娘の会話の中に、こんな場面があります。
娘が「どうしてお父さんはそういう明瞭な思考ができるの?」と聞く。
すると博士が、「訓練を多く積まなくてはいけない」と答えるんです。

実は、私はこの最後の章の部分がとても大好きで、何度も読み返しています。

それ以来、私も常に、瞬間瞬間で起きていることの原因を考えるようにしてきました。
「原因と結果」の癖です。

明瞭な思考は、訓練で積み上げていくもの。
友人の言う「癖」も、きっと同じなんですよね。

店に入ると、つい考えてしまう

また別の話です。
同じ仕事をしている方と、お昼をとったときのこと。

その方は、こう言っていました。
「店に入ると、どういう店回りなのか、値段はどうなのか、売れ行き(利益)はどうなのかを、常に考えてしまう」

奥さんと一緒に行ってそういう話をすると、「食べた気にならない」と嫌がられるそうです。
それでも「それは職業柄仕方がないよね」と、笑いながら話していました。

私も、まったく同じです

聞きながら、私もまったく同じだなと思っていました。
普段から、こんなことを考えるようにしています。

  • なぜこの色なのか?
  • これって TOC 的に回るのか?
  • ボトルネックはどこか?

ここで、TOCの見方を1つ入れておきます。
TOCでは、仕事の流れ全体の成果は、いちばん詰まっている所、つまりボトルネックで決まると考えます。

だから、どの場面でも「どこで詰まっているのか」「なぜそうなっているのか」を見たくなるんです。

そして、「なぜそうなっているのか」の原因が瞬時に頭に浮かんでくると、とても最高です。

普段から考えている3つの問い(なぜこの色なのか、TOC的に回るのか、ボトルネックはどこか)と、原因が瞬時に浮かぶと最高、という図

AIの答えにも、「なぜ?」を

この話は、AIとの付き合い方にも、そのままつながると思っています。

AIが出す答えに対して、人間は常に判断し、先に進めなければなりません。

「そうだね、そうだね」と、次々に進んだり。
提案されたもの、おすすめのものに、すぐ進んでしまったり。
ついそうなりがちですよね。

でも、この「判断する」ということこそが、私たち人間にとって、とても大切なことなんです。

前のブログ「AIに仕事を任せたら、空いた時間はどこへ向かうのか」でも、AIに任せたあと、人は次のことを考える、という話を書きました。
その「考える」の中身の1つが、この判断なのかもしれません。

スムーズな流れに、落とし穴がある

AIとのチャットの流れは、とてもスムーズに見えます。
でも、実はそこに落とし穴があるんです。

必要なのは、瞬時の判断とチョイス。
本のタイトルにもある「チョイス」の仕方、そのクオリティの高さ、そのスピードの速さ。
そして、全体最適をしながらのチョイスの判断です。

AIの答えを前にしたときも、「これはどうしてこの答えなんだろう?」と、一度考えてみる。
マックミーティングで聞いた癖は、ここでも効くんじゃないでしょうか。

AIが答えやおすすめを出し、「そうだね」と次々に進むと落とし穴があり、人間が「なぜ?」と考えて判断しチョイスする、という図

それらがとても必要なことだと、考えさせられた一晩でした。

動画でも解説しています

このブログの内容を、ワビタン(我孫子)が4分43秒の動画でお話ししています。

あなたは最近、どんな場面で「これはどうしてこの選択なんだろう?」と考えましたか?

※AIの進化はとても速いため、少し前のブログでは前提が変わっていたり、今では当てはまらない内容になっていたりすることがあります。すべての記事を常に最新に保つのは難しいため、取り入れるときは最新の情報もあわせて確認してください。ここでは、私自身が実際に試して効果があったことを、その都度お届けしていきます。なお、TOC(制約理論)の基本の考え方は、AIが進化しても大きくは変わりません。

この内容を学べるセミナー

このテーマのセミナーは、現在準備中です。