前提が変わると、ボトルネックは何段階も移っていく ― AIが入った業務フロー作りセミナーを開いて

前提が変わると、ボトルネックは何段階も移っていく
この記事の結論
AIで前提が変わると、ボトルネックは制作から場所、そして人の感情や意思決定へと何段階も移っていきます。アプリで成果を出す決め手も、作り方より「人」へのアプローチでした。前提は2〜3か月で変わりうるからこそ、定期的に集まって見直していきます。
この記事でわかること
  • 前提が変わるたびに、ボトルネックが何段階も移っていく実例
  • 付箋の色で「人・パソコン・AI」の仕事を分ける業務フローの描き方
  • アプリで粗利40%アップ。決め手になった「人」へのアプローチ
目次

これまでで、いちばん大事だと感じたセミナー

「前提が変わった:前提見直しとAIが入った業務フロー作りセミナー」を開催しました。
お昼の時間をはさんで、5時間のセミナーです。

これまでいろいろなセミナーをしてきましたが、正直、その中でもかなり重要な回だったと感じています。

ネットショップが広がったころと、同じ大きな流れ

ネットショップで、インターネットを通じて全国に販売できるようになったころのことを思い出しました。
あのときは「このツールが便利」「これをやったらいい」といった、利益を出す売り手側に必要な声や知見が、たくさん集まっていました。

OSMCを立ち上げた森本さんが、「全国のあちこちで、結局みんな同じところに悩み、詰まっているから、ネットショップの会を作った」とおっしゃっていたのを覚えています。
いま、AIでも、それくらい大きな流れが来ているんです。

違うのは、変化のスピード

ただ、あのときと違うことがあります。
変化のスピードが、速すぎるんです。

今日扱った業務フローの前提ですら、2〜3か月後には変わっているかもしれません。
だからこそ、このセミナーは頻繁に、定期的に開く必要があると感じました。

前半:自分の「前提」が何に変わったのかを洗い出す

前半では、参加者のみなさんに、それぞれ次の3つを洗い出してもらいました。

自分の仕事の、何の前提が変わったのか。
昔のルールと、今の新しいルール。
そして、新しくできるようになったこと。

前半のワーク:何の前提が変わったのか、昔のルールと今の新しいルール、新しくできるようになったことを付箋で洗い出す

ボトルネックは、何段階も移っていく

ある事業者さんの発表が、とても印象に残りました。

AIで制作する力が高まった結果、今度は「場所」がボトルネックになった。
場所の問題が解決すると、次は「人の感情や意思決定」が課題になった。
前提が変わるたびに、ボトルネックも何段階にもわたって移っていった、という話です。

TOCでは、ボトルネックを解消すると、詰まりは次の場所に移ると考えます。
その流れを、そのまま現場で体験された発表だったんです。

ほかの参加者のみなさんも、他社の取り組みを見ることで、自分たちにできることを見直すきっかけになっていた様子でした。

ボトルネックが制作する力、場所、人の感情や意思決定へと何段階も移っていく

後半:付箋の色で、人・パソコン・AIの仕事を分ける

後半は、実際に業務フローを作りました。

付箋の色を使って、「人がやっている仕事」「パソコンがやっている仕事」「AIがやっている仕事」を色分けし、それぞれ工夫をこらした業務フローを作ってもらいました。

実は、あえて紙の付箋というアナログなやり方にしたのは、前回のセミナーの反省からなんです。
人が集まって意見を交わし、お互いにアドバイスし合うなら、アナログのほうが良いと考えました。

ただ、中にはすでにClaudeと壁打ちをして、業務フローを作り終えている方もいたんです。
その方には今回の内容をもとにブラッシュアップしてもらい、そのやり方を全員の前で発表してもらいました。

付箋の色で人がやっている仕事、パソコンがやっている仕事、AIがやっている仕事を分けて業務フローを描く

アプリで粗利●●%アップ。決め手は「人」へのアプローチ

参加された方が作ったアプリで、実際に粗利が●●%上がった事例も見せてもらいました。

印象に残ったのは、実は、アプリの作り方や仕様そのものではなかったんです。
導入した当初に出てくる、人の反対や抵抗感をどう解消したか。
自分の業務を、ほかの人に引き継ぐために、どう伝えたか。
そうした、現場で実践できるアプローチをもとに作られたアプリでした。

TOCでも、新しいやり方を入れるときに出てくる「変化への抵抗」を、とても大切に扱うんですよね。

スタッフのほうから「Wi-Fiをつないで見たい」

結果として、業績が上がっただけではないんです。
数字が見えるようになり、さらにグラフにして分かりやすくなったことで、倉庫のスタッフさんから「Wi-Fiをつないで、状況を確認したい」という声が上がったそうです。

「数字を管理する大切さを、どうスタッフに教えればいいのか」
長年の悩みが、スタッフ側からの自発的な要望として、一発で解消された事例でした。

AIとTOCがうまくかみ合ったときの、成功の完成形の一つだと感じさせられました。

神子さんの事例で、アプリで数字が見えるようになり、倉庫スタッフから声が上がって粗利●●%アップと長年の悩みの解消につながった流れ

前提は、また変わる。だから定期的に集まる

今日作った業務フローも、2〜3か月後には前提が変わっているかもしれません。
そのたびに、前提を見直し、ボトルネックを探し、業務フローを描き直す。
一人では気づきにくいことも、集まって発表し合えば見えてくるんですよね。

このセミナーは、これからも定期的に開いていきますね。

前提を見直す、ボトルネックを探す、業務フローを描き直す、集まって発表し合うを定期的に繰り返す

みなさんの仕事では、何の前提が変わりましたか?

関連する動画

AIで変わる前提を、毎日1枚ずつ剥がしていく話を、動画で解説しています。

次回は1月13日(水)に開催します

第2回の「AI×TOCの業務フロー講座」を、1月13日(水)10:00〜15:00に、鶴岡市のファンシーフラワーで開きます。
10月からの前提の変化を持ち寄り、ボトルネックを探し直して、付箋で業務フローを描き直します。
参加費は5,000円(税別)、定員は8名です。

※AIの進化はとても速いため、少し前のブログでは前提が変わっていたり、今では当てはまらない内容になっていたりすることがあります。すべての記事を常に最新に保つのは難しいため、取り入れるときは最新の情報もあわせて確認してください。ここでは、私自身が実際に試して効果があったことを、その都度お届けしていきます。なお、TOC(制約理論)の基本の考え方は、AIが進化しても大きくは変わりません。

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