物のボトルネックは、目で見える
実は、工場や現場のボトルネックは、わりと見つけやすいものなんです。
ボトルネックの前には、仕掛品が溜まります。
書類の仕事なら、机の上に書類の山ができます。
かかる時間は別にしても、物の場合は「ここで待たされている」ことが、目で見てはっきり分かります。
TOCでも、まずこの「溜まっている場所」を探すところから始めます。
人の判断は、ボトルネックになっても見えにくい
ところが、AIを仕事に入れてから、少し事情が変わりました。
作業そのものは、AIが速くこなしてくれます。
そのぶん詰まりやすくなったのは、人の側なんです。
AIの答えを読む。
提案を整理整頓する。
やるべきことを、順番どおりにしっかり進める。
どれも、人が判断する仕事です。
この「判断」がボトルネックになっても、物のように目の前に積み上がるわけではありません。
だから、なかなか気づけないんですよね。

AIの答えは、チャットの中で「仕掛品」になる
たとえば、AIに聞いた答えや提案、やるべきことを、チャットの中に閉じ込めたままにしているとします。
そこは確実に、外から見えないブラックボックスになります。
物の仕事でいえば、仕掛品を倉庫の奥にしまい込んでいるようなものです。
溜まっているのに、どこに、どれだけあるのかが見えません。
セッションは、溜まりに溜まっていく
実際、私のClaudeのチャットやClaude Codeのセッションは、正直、溜まりに溜まっているんです。
セッションはどんどん増え、どれが最新なのかも分からなくなります。
大事なものはピン留めしています。
でも、ピン留めも整理しなければ、ピンの数が増えていくだけです。
自分の手で順番を並べ替えられればいいんですけどね。今のところ、その機能はありません。
しかも、使っているのはClaudeのデスクトップだけではありません。
ほかの多くのAIと連携しながら仕事をしていると、溜まる場所はさらに増えます。

ここを本当に整理整頓しないと、自分のボトルネックが、ますます見えなくなっていくんです。
見えるボトルネックなら、手を打てる
TOCでボトルネックを見つけるときの基本は、溜まっている場所を見ることでした。
AIを入れた仕事でも、考え方は同じなんですよね。
まずは、チャットの中に閉じ込めた答えや提案、やるべきことを、外に出して並べてみる。
並べてみれば、自分の判断がどこで止まっているのかが見えてきます。
見えれば、手を打てます。

明日は、付箋でAIの業務フローを描く
明日(10月16日)は、リアルのセミナーです。
AIを入れた業務フローを、アナログの付箋で、目に見える形に描いていきます。
前のブログ「リアルで集まれるなら、アプリは使わない」でも書いたように、アプリやパソコンの中でやればいい、というものでもありません。
人が納得し、理解するためには、手を動かすアナログの作業も必要だと思っているんです。
参加者のみなさんには、それぞれが作った自作アプリを持ち寄ってもらい、「AIに何をさせたか」の発表会もします。
そこで出てきたものを、これからの仕事の基盤にしていきたいと思っています。
明日のセミナーが、とても楽しみです。

みなさんのAIの答えや提案は、いま、どこに溜まっていますか?
関連する動画
AIで速くなったのに利益が変わらない理由を、TOC(制約理論)で考えるQ&A動画です。


